ドル円が急騰しています。
2022年3月には1ドル115円付近から、ついには1ドル121円を突破しました。
普段はFX自動売買でドル円の運用をしていますが、1ドル118円を超えたあたりから、一旦運用をストップしていました。
そのため、幸いなことに、勝ちも負けもありませんでした。
一方で、ユーロドルの運用はうまく言っていて、2022年3月でTotalのFX口座資金は100万円を超えています。
資産を増やしたい！稼ぎたい！と思う一方で、
「勝ちも負けもない」
この状態って、とても大切だと思っています。
前置きが長くなりましたが、本記事では、FXのリスク管理について私の意見をまとめています。
結論としては、「稼ぐことよりも、負けない事を徹底する」です。
トレードテクニックとメンタル的な部分の間くらいの内容になっていて、私のトレードスタイルの土台でもあります。
ご覧ください。
過去にFXで3度資産を飛ばしています。
FXを始めたのは2017年年の秋頃だったので、かれこれ4年が経ちました。
やっと口座資金が7桁に到達したとは言え、過去には3回の強制ロスカットを経験しています。
■強制ロスカットの記録
1回目：2017年冬頃 約60万円（裁量）
2回目：2018年？？ 約20万円（自動売買）
3回目：2019年夏頃 約20万円（自動売買）
…記録やツイートが残っていないので、記憶があやふやな部分もあります。
1回目は鮮明です。10万円でスタートした裁量トレードが上手く行き、60万円くらいになった頃でした。資産が増えて浮かれていたため、段々と損切ラインを入れなくなっていた時に相場の急変に合い、見事にロスカットされました。
2回目はあまり覚えていなくて。。。
3回目は、たしか「ももち」というAGEHaの前身のようなシステムだったと思います。8月頃のドル円暴落に遭遇して資産が無くなりました。
なぜ負けたのか？｜3回の強制ロスカットで気づいた事
3回の強制ロスカットで、Total（手出しの）損失が50万円を超えました。
FXを始めるにあたり、35万円のコミュニティ料金を支払っていたことも合わせると、FXに85万円をつぎ込んで見事に溶かし切っています。
流石にショックが大きかったことを覚えています。
ここに来て、私はやっとFXについて真面目に考え始めました。
なぜ負けたのか？
まずは負けた原因を探しました。
・システムロジックについて理解していない。
・強制ロスカットされるポイントがわからない。
・利益と損失の金額に目を向けていない。
FXで3回も強制ロスカットされた原因は、大きく分けてこの3つだと思います。
FX自動売買を使って資産を増やしたいという前提ですが、そもそもシステムのロジックについて理解していませんでした。
相場が動けば、トレードが始まり、何となく利益がでている…そんな感じです。
スマホを見て、赤色の損失が増えて行っても、いつ強制ロスカットされるのかわかりません。
兎に角、値動きが止まる事を祈るのみでした。実際にいくら失っているのか、ぼんやりと数字を眺めているだけでした。
私が実践した「負けない」ための具体的な行動
具体的に私が取り組んだことは、前章で書いた3つの原因を1つずつ理解することです。
FX自動売買は、システムを設定して（設定してもらって）、ボタンをオンにすれば自動で利益が出ていきます。運用初月から3-5万円の利益をあげることも珍しくないはずです。
逆にそこが落とし穴だったりします。
「黙ってても利益がでるから、簡単だな！このままでいいや！」
となってしまうと、近い将来、必ずやってくる相場の急変に対応することはできません。
祈りむなしく強制ロスカットになるでしょう。
大切なことは「負けないための行動」で、そのためにはFX学習が必要です。
システムロジックについて理解する
まずは利用しているシステムの仕組みをしっかり理解しましょう。
ここでは、例として私が使っている自動売買システムについて書いています。システムのロジックは「ナンピンマーチン」と言われるものです。
ナンピン：チャートの動きに逆らってポジションを持つこと
マーチンゲール：ポジション数に応じて倍々にロットを設定すること
まずこの仕組みを理解します。
例えば今回のようにドル円が上昇した時、「ナンピンマーチン」はドル円の売りポジションを取っていきます。
1つ目：0.01 ドル円の売り
2つ目：20pips上がったら0.02 ドル円の売り
3つ目：20pips上がったら0.04 ドル円の売り
…
9つ目：20pips上がったら1.28 ドル円の売り
ポジションの間隔は20pips毎としていますが、各設定によると思います。
こんな感じでポジションが増えていって、価格が一定程度下がった時に利確します。
これが一般的なナンピンマーチンの仕組みです。
強制ロスカットされるポイントを知る
強制ロスカットには様々な要因が複合的に作用するため、トレーダーの状況によりけりですが、一旦下記のような場合を考えてみました。
口座資金：40万円
レバレッジ：1000倍
システムロジック：ナンピンマーチン
最小ロット：0.01
ナンピン間隔：20pips
ナンピン回数：10回（最大ポジション11個）
ロスカット水準：有効証拠金の20%
システムがポジションを持ってから、相場が一方向に動いた場合、
どれくらいでロスカットされるか分かりますか…？
正解をザックリ計算すると、200-250pips動いた時に強制ロスカットになります。
ドル円が115円付近にいたら、117.5円～118円で口座の資金は消滅していることになります。
2022年3月は115円から一気に121円まで急騰しましたよね。
この状況で、祈りは届きません。ポジションを持って耐えることは不可能です。
利益と損失の金額を比べてみる
単純なことですが、自分の負けをまじまじと見つめることはなかなかできませんよね。
少しずつ積み上げてきた利益に対して、1度の大きな負けはすべてをかっさらっていきます。
つまり、利益の積み上げはシステムに任せてOKですが、1度の大きな負けをシステムに任せておく事はできません。
私たちが管理するべき部分は、「強制ロスカットに合わないようにすること」
この一点に尽きます。
「いかに稼ぐか」を考えるよりも、「どうしたら負けないで済むか」に徹底して取り組むことが大切だと思います。
そのためには、システムのトレードを検証したり、ロスカットの状況を把握したりと、自分の時間を使って、ちゃんとFXに向き合うことが必要になります。
真面目にFXを学習しよう！
ここまで見てきてこう思う方がいるかもしれません。
「FXについて真剣に学習するなんて、バカバカしい。」
確かに、FXは世間的にいいイメージがないですし、（私も含めて）実際にFXで多くの資金を失っている人もいます。FXを学習したところで何になるの？というシンプルな疑問はあるばすです。
それならなぜFXを始めたんですか？
きっと何かしら将来の不安があり、それを解決したいからですよね。
もちろん手段として「FX」である必要はありません。お金を稼ぐ方法はたくさんありますし、選択するのはあなた自身です。
でも、何を選んだとしても、簡単にうまく行くなんてことはありません。しっかり向き合い、頭を使って考えて、時には失敗もしつつ、真剣に取り組んでこそ成果が得られます。
FXを選んだなら、真面目にFXに取り組むことは価値があることだと思います。
FXの学習方法
最後に「真面目にFXに取り組む方法」」について簡単に紹介します。
方法としては５つくらいかと思います。
FXの学習方法
・読書（本、ブログ）
・トレード記録をつける
・検証する
・デモトレードを併用する
・コミュニティに参加する
ごくごく一般的なことなので、深くは説明しません。
とりあえず、Amazonで検索して2，3冊買って読んでみるとか、出来ることから取り組めばいいと思います。
ちなみに、私のおすすめは東大院生が考えたスマートフォンFXです。参考までに。
・・・
こんなところで以上になります。
真面目にFXする人が増えればいいなと思いつつ、
今日もコツコツと運用を続けています。